種籾【たね‐もみ】とは、種として苗代にまくために選んでとっておく籾のことです。農薬を使わない農法では、生命力の強い籾だけを選別するために、一旦、濃度を調整した食塩水に籾を沈め、浮いてきた軽い籾を取り除きます。そうやって、病気や害虫に強い籾を選び、成熟していない籾を取り除くのです。普通はこの段階から科学的な薬剤で殺菌しますが、無農薬で育てる場合は、病害となるイモチ菌だけを死滅させるため、籾が死なず、イモチ菌だけが死滅する絶妙な温度のお湯に籾を浸けることで、安全に殺菌をおこないます。
しっかり選別・殺菌した籾を苗代で有機肥料でしっかり育ていよいよ田植えとなります。元気に育って根の張りも良く田植機の調整が一苦労でしたが、無事に田植えを終え、秋の実りに思いを馳せます。しかし、これからが本番。毎日の管理や除草も大変です。除草剤を使わないので、マメに除草、草刈りが必要です。
水田での最大の害草はノビエです。一般的にノビエと言われている雑草には数種類あるのですが、その中でも稲に擬態しているものが見分けがつきにくく、草刈りの時に大変苦労します。
除草剤を使わないとどんどん生えてきますから、イネの栄養を確保するためには、しっかり何回も除草作業をしなくてはなりません。写真のようにひえがお多いのは除草剤を使っていない証でもあり、誇りでもあります。除草剤に頼って楽をするより、安心なお米をお届けする方が大変ですけれども、やりがいもあります。しっかりと手入れをして、豊かに稔ったお米を食べていただけることを夢見て、無農薬・有機栽培に取り組んでいます。
ある程度成長したら、手作業で草刈りをしますが、苗をうえてしばらくした時点でするのがゴロ押しです。除草剤を使わないと、苗と共に雑草も伸びてきますから、ゴロ押しすることで、雑草を抜き取り土の中に埋め込んでしまいます。大変労力のいる作業ですが、ゴロ押しすることで、土が締まり、水持ちも良くなります。昔は行なわれていたゴロ押しですが、除草剤を使うようになってからは廃れてしまったので、若い人は見たことが無いかもしれませんね。
そして、いよいよ実りの秋を迎えての収穫です。無農薬でしかも化学肥料を使わないという挑戦も、見事な結果として現れました。安全、安心なお米が沢山穫れました。しかし、まだまだ、それだけでは終わりません。収穫し、脱穀をした籾をキチンと乾燥させた後「籾摺り」という作業でもみ殻(籾のかわ)を取り除き、玄米にします。その過程で小石など異物をしっかり取り除きます。
さらに、新鮮な玄米をしっかりと保冷倉庫で管理します。玄米は、私たちと同じで呼吸しており、常温で保管するとおいしさの元のデンプンを消費して味が落ちてしまいます。しっかりと温度と湿度を管理した保冷庫で管理することにより、鮮度を保つだけでなく、害虫やカビからも守る事ができ、一年間も鮮度を保つことができます。そして、お客様の注文に合わせて、精米してすぐに発送致しますので、いつでも一番おいしい状態で白米をお届けできるのです。精米時にもキチンと玄米、籾から小石などを再度取り除くので安心です。
無農薬、有機肥料栽培に昨年初挑戦した「うんめぇ米」は大好評でした。平成22年11月、昨年に引き続き、無事2年目の出荷を開始しました。
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